旬をいただく 船橋漁港のトリ貝

やあ船橋市民のメイツたち。
UVケアはちゃんとしているかな?
UVと言えば
ウルトラヴァイオレットが正式名称だが、
「ウルトラ」と付くと、
なんとなくワクワクしてしまう少年の気持ちを忘れない
町の情報屋F(エフ)だ。

 

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さあ、今回は船橋の知られざる逸品
「トリ貝」について語ろうじゃないか。
まずはトリ貝について簡単に説明しよう。

トリ貝は内湾に生息する二枚貝の一種で、
実は船橋漁港でも水揚げされているんだ。

船橋のトリ貝の旬は、
五月のGW明けから約2週間ほどと、とても短い。
まさに今がトリ貝シーズンのド真ん中なわけだ。

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これが加工前のトリ貝だ。
見た目ちょっと赤貝にも似ているが、
種類的には「シャコガイ」などの仲間になる。
トリ貝は、水揚げされるとそのまま市場へ運ばれ、
買われた先ですぐに加工されてしまうため、
「殻つき」で流通することはまずないそうだ。

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このトリ貝の捌き方を、
かねはち水産の内海金太郎氏に教えてもらった。
お忙しい中、懇切丁寧に教えてくれて、
感謝の気持ちでいっぱいだ。
さあ、早速はじめてみようか。

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まずは殻を固いところにぶつけて、割る。
ゴツそうに見えるが、殻そのものは軽く、
ある程度の衝撃で簡単にヒビが入ってしまうのだ。
卵の殻のように割るのがコツだ。

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これが食用する部分。
黒い足の部分が鳥のクチバシの形に似ている事から
「トリ貝」と呼ばれたり、
トリ肉に似た食感だから「トリ貝」と呼ばれたりと諸説ある

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これを腹と背から捌き、
内臓を洗い流すと、
メイツたちが良く知っている「トリ貝」の形となる。
このトリ貝は、このまま刺身としても食べられるが、
一度熱湯で「湯引き」をした方が、甘みがグっと引き出されて、
とても素晴らしい味わいとなる。

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湯引きしたトリ貝は「ワサビ醤油」でも美味しく頂けるが、
内海氏のおススメは「唐辛子醤油」との事。
実際試してみたが、
ピリっとした辛さの中に、磯の風味と甘みが飛び出して、
なんともいえない美味しさだったよ。
そうそう貝と言えば、今シーズンは、
関西地方の「貝毒」が心配されているね。

「貝毒」というのは、赤潮のプランクトンの影響で、
貝の身が「毒化」してしまう事で
貝毒が検出された地域の貝が食用不可として流通できなくなってしまう。
報道などで「貝毒」などという言葉を聞いてしまうと、
反射的に「なにそれこわい」となってしまい、
いわゆる風評被害につながってしまう恐れがある。

まあ、実際に貝毒発生のメカニズムや、
潮の影響など、ふだんから見聞きしていなければ、
そう構えてしまうのも無理はないだろう。
千葉県の「貝毒検査・原因プランクトン調査結果」
を見ると平成25年5月14日現在、貝毒は発生していないとの情報だ。

なので、流通して出回っている千葉県産・船橋産の貝は、
安心して食す事ができるので、旬の貝をどんどん消費してほしいと願うよ。

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トリ貝のシーズンはあとわずか。
もし、船橋市内で「船橋産トリ貝」を見かける事があったら、
なにはともわれ真っ先にオーダーしよう。

船橋の旬、逃すことなく是非とも味わってくれ!

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