やあ。船橋市民のメイツたち。
海の匂いと緑の風が今日の幸せを呼んでいるかい?
「春夏秋冬船橋音頭」も良いが、
三波春夫先生の「大船橋音頭」も恋しくなる
町の情報屋F(エフ)だ。
もっとも、船橋市の人口は60万を超えてしまっているので、
「どどんとどどんと50まん~」ではなくなっているんだよね。
おっと、せっかくのお祭りなのに
しんみりしてしまい申し訳ない。
今回はウチの新人が
「第46回ふなばし市民まつり」の「ふれあいまつり」で催された
「ばか面おどり」を見てきたのでレポートをするよ。
その前に「ばか面おどり」について、
ちょっとおさらいしてみようか。
「ばか面おどり」は、厄払いと海上の安全、豊漁を祈願して、
明治33年に八剣神社の夏祭りに神輿を奉納したのがはじまりとされ、
現在では船橋を代表する民芸芸能の一つとされている。
なんでも明治のその頃は、やたらと疫病が流行したり
海難事故が相次いだり、魚が取れなかったりと
散々な年回りだったそうだよ。
そこで、漁師町の人は東京方面から人を招いてお囃子習い
船橋大神宮と八剣神社へ神輿と踊りをささげたんだ。
そのお囃子が現代まで脈々と受け継がれ
「ばか面おどり」という独立した伝統芸能となったのだから、
きっと効果はてきめんだったんだろうね。
「ばか面おどり」は
湊町や浜町の各町自慢の山車が出そろい、
お囃子とばか面踊りで、お祭りのメインストリートをそれぞれに練り歩き、
最後に本町スクランブル交差点で一体となるんだ。
「ひょっとこ」や「岡目」の「ばか面おどり」だけでなく
パレードの前には天狐(てんこ)の舞も見ることができる。
天狐の舞は、場を清めたり五穀豊穣を願う重要な舞でもあるんだ。
一列に並んでいる山車の上で
それぞれの天狐がほぼ同時刻に舞っている姿は、
ある意味見ものだぞ。
しかしこう見ると、見慣れた船橋の町とも違うので、
やはり祭りの日というのは特別なものだね。
「ばか面おどり」は軽やかに路上を舞ながら
パレードをに参加する組と
山車の上で舞うパターンがある。
それぞれに動きが違うので、そこも見どころの一つだ。
新人もついつい釣られて踊ってしまいそうになったらしい。
もちろん、山車の上から聞こえてくる
お囃子の音もそれぞれ違うんだぞ。
生き生きした太鼓の音は
なんだか腹の底から元気をもらえそうだ。
神さまへ奉納するお囃子と踊り。
昔から日本にあって、どこの町でもありそうな伝統芸能が、
残念ながら消えて行ってしまっている自治体も多いんだ。
夏に当たり前に「ばか面おどり」が見られる事は
ものすごく幸せな事なのかもしれないね。
新人も帰ってさっそくタコすけに踊りを教えていたよ。
私にも踊れと言ってきかないので、少し付き合う事にしよう。
それではメイツたち、
祭りの興奮さめやらぬかもしれないが、
今日はこの辺で失礼するよ。