うちにもとうとう「助けて詐欺」の電話がきました。母さんじゃなくて、じいさんに。
「オレだけど」
「T男か?」
「そうそう、T男。電車の網棚にかばん忘れちゃって… たぶんJRから電話がくると思うから、詳しいこと聞いといて」
しばらくすると、JRの係員より電話。
「日本橋の駅のトイレでT男さんのかばんが見つかりました。身分証明書を持って取りに来てください」
またしばらくすると、T男より電話。
「いまちょっと遠くに来ちゃってるから今日は日本橋まで行けない。でも、かばんの中には建設会社から預かった100万の小切手が入ってて…明日までに現金にしとかなくちゃいけなくて…なんとか今日立替えてもらえないかな…」
自分にはそんなお金はないから、父さんと母さんに相談してみる、と言ったところ、
「心配かけたくないから、二人には絶対言わないで、おじいちゃんなんとかして」 と。
困ったじいさんがあたふたしてたところに、本物のT男が帰宅。じいさん助けて詐欺だということがわかった次第です。
しかしながら、思い返してみればおかしなことばかり。
・T男は通学に京成線を使っている。
・JRに日本橋という駅はない。船橋人なら東京のことはわからないと思ったか?
・T男は学生なので建設会社から小切手を預かることはない。
わけです。落ち着いて考えれば簡単なことなんだけど。電話のときにはあたふたしてしまうんですね。
「T男か?」なんて絶対言っちゃだめですよね。まあ、とりあえずはひっかからずに済んでよかったです。
そして次の日、また不審な電話が。
「秋葉原の◯◯ビルの前でP明(T男の父親)さんのかばんが見つかりました。事務所で保管しているので取りに来てください」
昨日の今日なので、またか…と思いきや
ホントの忘れ物でした。ああ情けない。
というお話です。
皆さん、人ごとじゃないですよ! 気をつけて!