船橋中央病院から歩いて程なくすると、自転車屋さんの看板が。さんじゅうはち?さんぱち?まさか車輪が38個もある自転車だったりして…
お店を伺うと、出迎えてくれたのは店主の宮島さん。店名の38は、宮島さんの”ミヤ”から取ったものだったのでした。
宮島さんは近所の自転車屋さんで8年ほど技術を磨いた後、この度独立して自分のお店をオープンしました。自転車の販売だけでなく修理も行っていますが、それには理由があるようです。
「最近は色々なお店で自転車を扱うようになりましたが、どこも売るだけでアフターフォローがありませんからね。やっぱり自分が売ったものを自分で修理して、またお客さんに乗ってもらう方が良いですよね」
私は自転車がパンクした時に、よく自転車屋さんのお世話になっていました。しかし宮島さんによれば、故障してから修理に出すのではなく、定期的に自転車を見てもらうのが良いそうです。
一見何事も無さそうでも、実は不具合が起きていた、ということも結構あるようです。その辺りはプロ、持ち込まれた自転車を見たり触ったりするだけで、どこが悪いかが分かってしまうのだからさすがですね。
この他にも、自転車の奥深さを示すエピソードが。自転車の構造は私たちが思っているよりも複雑で、タイヤの前輪と後輪ひとつ取っても、ネジの本数が違うので修理の方法も変わってくるのだとか。
その点宮島さんは、素材や形状によって何をどうすればいいかは全て頭に入れているそうです。
「パンク修理なら10分あればできますよ!」
そんな38サイクルには、子どもからサラリーマンまで多くの人が訪れます。販売だけでなく修理も行うから、そこでまたお客さんとの交流が生まれます。
お年寄りや、鍵が壊れて自転車を持ち込めない人に対して、近場であれば出張修理もやっているという、地域密着っぷり。
「タイヤの空気を入れるだけでもいいので、コンビニに寄る感覚で気軽に来て欲しいですね」と宮島さん。自転車を買うか修理に出す時くらいしか立ち寄ることがありませんでしたが、これからは空気入れついでに自転車談義に花を咲かせるのもいいかな、と考えたおーしゃんがお送りしました。
38サイクル
■営業時間
10:30~19:30
■定休日
水曜日
■住所
千葉県船橋市海神6-20-27
■連絡先
047-401-3738