こんにちは。赤沼です。
さて、いつかはまた必ず日本を襲うであろう巨大地震。
備えあれば憂いなしといいますが、気になるのは「地盤」の固さ。地盤が柔らかい地域は地盤が固い地域よりも揺れは大きくなります。
もちろん、震源地からの距離というのが揺れには大きな影響を与えるので、そちらの方ばかりが取り上げられがちですが、地盤の固さというのも実は重要な要素なんです。
地盤の固さは地名でわかる?
さて、その地盤ですが、実は地名である程度判断出来るということはご存知でしたか?
日本人の苗字の8割は元々住んでいた地名に由来していると言われていますが、地名には元々その地にあった特徴や性質が地名には反映されているのです。
例えば、サンズイのつく漢字の地名。池、澤、沢、窪、湊、もちろん川や谷等がつく地名は「水」に由来する地域。当然地盤柔らかめです。
渋谷区を代表する繁華街に宇田川町という街がありますが、ここはもう読んでそのまま。宇田川という川がながれていたんです。
私事ながら、弊社があるのは船橋市の湊町。さんずいが付きます。弊社がある土地は埋立地なので100年昔は完全に海でした。また、3.11の地震で液状化現象が激しかった地域は浦安に舞浜。いずれも「さんずい」が付く漢字が使われています。
地盤の強い地域に付いている名前
地盤の強い土地は元々は台地や丘、坂の上や高地に多いようです。
そのため、下記のような字が入っている地名は地盤が強いといえます。
- 山
- 尾
- 岳
- 峰
- 丘
- 岡
- 陸
- 高
- 森
- 上
地盤の弱い地域についている名前
逆に、地盤の弱い地域には先ほども有りましたが、水や海を暗示する漢字や、人工物や農作物を暗示する漢字が多く使われているようです。
地形が谷だったところには、谷という漢字が使われている可能性が高いですし、水田だったところは「田」が使われている可能性が高いということです。
昔の人達はもしかしたら、未来に向けての警告として「元々ここはこんな場所だったよ」という意図で地名を付けたのかもしれません。
- 崎
- 浜
- 岬
- 池
- 田
- 島
- 谷
- 下
- 窪
- 海
- 舟
- 津
- 井
- 魚
- 貝
数え上げたらきりがありませんね。
日本で多い地名
ちなみに日本でもっとも多い地名はなんという地名かご存じですか?
答えは「中村」という地名。全国で698箇所。
地域の中心を表す地名で、中性あたりから使われてきた地名だそうです。この地名からは地盤に関してはあまり読み取れませんね。
2位には「新田」という地名で670箇所。
読んで字のごとく、元々は水田だった場所にこの地名が非常に多いです。
田んぼだった土地なのでもちろん地盤は弱い場合が多いです。
地盤と地名
このように地盤(というよりも、その土地に何があったか)と地名にはとても密接に関係が高いことが多いそうです。
ちなみに船橋市は、船に橋。元々市を南北に走る海老川は今よりも川幅は広く、水量も多かったため、船を橋のように並べたところから付けられたとか。
当然・・・地盤が強いとはいえなそうな名前ですね。
色々と書きましたが、最終的にはあくまで地名は地名です。過去のその地との関連性は高いはずですが、実際の地盤の強弱を知りたい場合は地盤調査等をすることをおすすめします。