船橋のアカデミー賞はこれだ! 君は「北京のスイカ」を知っているか!?

春の訪れとともに、映画ファンが気になるのは「アカデミー賞」。

注目の作品賞は、19世紀、アメリカで奴隷として過ごしたアフリカ系アメリカ人ソロモン・ノーサップの自伝を基に、人種差別を題材にした「それでも夜は明ける」でした。

それはそうと、みなさん、船橋を舞台にした映画があるのはご存知ですか?
それも映像の魔術師大林宣彦監督が、ドキュメンタリータッチの手法をフルに生かし、船橋市夏見台に実在した八百屋「八百春」の実話を描いた感動のヒューマン・ドラマです。

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『北京のスイカ』

監督:大林宣彦/脚本:石松愛弘/音楽:根田哲雄

<キャスト> ベンガル/もたいまさこ/峰岸徹/林泰文
「八百春」と聞けば、知っている方も多いのではないでしょうか。そう、夏見台に実際にあった八百屋さんなのです。
※現在は「株式会社ヤオハル」という名に変わり、野菜加工の会社になっています。
ヤオハルHP http://www.51-40.co.jp/

八百春の創業者、五十嵐勝さんは、自身の私財を投げうってまで中国人の留学生たちの生活と、精神面を支えたということから、中国の人名辞典「中外名人辞典」の中に、日本人でただ一人掲載されており、さらに中国の高校の教科書にも取り上げられているというからすごいですね!

1427五十嵐勝さん

その五十嵐さんの半生を描いた作品が、「北京のスイカ(1989年)」
大林監督は、撮影場所にもこだわり、実際の八百春さんの3軒隣の空き家を改装して、撮影用のセットを作ったそうです。

映画を見ると、ヤオハルさんのHPにも出ている「51-40」という数字に隠された歴史もわかります。なぜその数字にこだわっているのかは、ぜひ作品を見てみてください。

「北京のスイカ」についての詳しい内容は、まいぷれのコンテンツ「ろけぷれ!」に出ています。
ろけぷれ!「北京のスイカ」

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あなたの隣にいる、一見ふつうのおじさんも、もしかしたらすごい歴史を持った人かもしれません。

船橋、掘り起こせばまだまだいろいろな歴史がありそうです。

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