やあ、船橋市民のメイツたち。
こっちへ来て一杯どうだい?
お、キミはゆりかもめじゃないか。
その顔はもう夏毛になったようだね。
「ゆりかもめ」と聞くと、
彼らよりも新橋から発着している
新交通の方を思い浮かべてしまう
町の情報屋F(エフ)だ。
今日は「勝手に謎スポット探索」という事で、
調査員のタコすけ21号を「船橋港親水公園」へ派遣した。
このあたりは
昭和40年頃までは「船橋港」とよばれていたが、
現在では千葉港の一部となっているんだね。
ちょっと知らなかったよ。
メイツたちにとっては夏に開催される
「船橋港親水公園花火大会」の会場としてなじみが深い場所でもあるね。
で、気になったのはこの「ららぽーと桟橋」
桟橋というからには、船の発着場である事は推測されるが、
遊覧船の姿など、一度も見たことがない。
それもそのはず。
この桟橋は2000年に閉鎖されているのだそうだ。
一体この桟橋に何があったのだろう?
風の噂によると「ららぽーと桟橋」は、
平成元年でもある1989年に、この船橋港親水公園と共に誕生したらしい。
折しも世間はバブリィな時代。
海の向こうの横浜では「横浜博」が開催され、ベイブリッジも開通し、
「みなとみらい21」なんて近未来っぽい施設が誕生した。
そんな時代背景の中、
とあるクルーズ会社が、高速船による定期便
船橋(ららぽーと桟橋)→東京(日の出桟橋)→横浜(みなとみらい21ぷかりさん橋)
間を1時間40分で航行する
「東京湾ベイクルーズ便」なるものをスタートさせる。
たこスケ21号の調査によると
この運賃が 船橋→横浜間で 大人2400円 子供1200円という設定で、
バブリィな当時でも「お高い」と噂されていたらしい。
定期便はそれなりな働きをみせたが
時の流れには勝てず
クルーズ会社の都合や世間の不景気もあって、
ららぽーと桟橋発着の定期便を無期限運休。
会社も解体となり、閉鎖&放置という状況が今なお続いている
という事らしい。
バブルの遺産、と一言で片づけてしまえばそれまでだが、
このまま放置しておいて台風などで看板が飛んだり、
ポールが倒れたり、フロート部分が何かの拍子で漂流してしまうとも限らない、
現状では「不法占有物」としての扱いになるそうなので、
公園の管理局もなんらかの手を打たねばと、議題には上っているものの、
具体案はまだなさそうだ。
結局のところ、放置状態のままの「ららぽーと桟橋」は、
ゆりかもめたちの住み家となっている。
彼らの住み家を奪う事になるのかもしれないが、
爆弾低気圧やら、巨大台風やらが多い昨今、
これ以上の破壊がないように、行政の速やかな解決を願うばかりだよ。
…と、噂の東京マガジン風に〆てみる。
ちなみに、沈んだ桟橋のスキ間がいいと通信してきたっきり
タコすけ21号が戻らないのだが、
まあ、その辺は自己責任なのでよしとしよう。
それではメイツたち、
噂の東京マガジンの「やってTry」でネタにされないよう、
料理や習字の腕は磨いておくんだぞ!