秋といえば読書の秋のけん玉の人ですが、たまには映画もいいですね。
先日、カナダで開催された第38回モントリオール世界映画祭で「審査員特別賞グランプリ」と「エキュメニカル審査員賞」を受賞した「ふしぎな岬の物語」。
10月11日の公開に先立ち、10月2日、TOHOシネマズららぽーと船橋で試写会が行われました。
けん玉の人もここぞとばかりに紛れ込んできましたよ。
しかしなぜ船橋で? とお思いの方もいらっしゃることでしょう。
なんとこちらの作品の原作者である森沢明夫さんは、船橋生まれ船橋育ち、船橋在住である生粋の船橋っ子なんです。
作品のモデルとなったのは千葉県鋸南町に実在するカフェで、映画には房総の素敵な風景がたくさん出てきます。
ただ船橋はロケに使われていないようです!残念!
映画は原作を活かしながらも一味違った作品に仕上がっていて、森沢さんのお言葉を借りれば「原作のいとこが生まれたような、ちょうど良い距離感の映画」とのことです。
今回は試写会ということでたくさんの報道関係者の方々が集まっており、なんだか普段の映画館とは違う、物々しさすら感じる雰囲気。
けん玉の人も緊張して少し構えて映画を見てしまったので、うまく映画の世界に入っていくことができませんでした……が、そんな中でも印象に残ったものがあります。
それは、阿部寛演じる村の問題児・浩司の存在。
その破天荒さには、実際に身近にこんな大人がいたらあんまり関わりたくないなー、と初めは思ったんですが、その一本気な姿勢にだんだんと心惹かれ、最後は妙に愛しく感じてしまいました。
試写の後には森沢さんを囲んでのインタビューが行われました。
けん玉の人はメモを取るのに必死で質問できずじまいでしたが……。
森沢さんのお言葉で特に印象に残っているのは、「『ありがとうのキャッチボール』が、幸せになるためには必要なんです」というもの。
今の世の中、幸福とは裕福であることだと考えている人が多いのではないかと森沢さんは語ります。
そうではなく、たとえお金がなくても、感謝の気持ちを伝え合うような人と人のつながりが幸せにつながるのではないか、と。
人と人とのほっこりとした温かみ。
それは原作だけでなく映画でも存分に表現されていると、森沢さんも太鼓判を押します。
そんな森沢さん。
映画では登場しなかった船橋を舞台としたWEBマガジン「あかね色のペロ」を連載中です。
これからも様々な作品を通して船橋の魅力を大いに伝えていっていただきたいですね!
ちなみにまいぷれにもコンテンツがアップされていますよー!