船橋の河童伝説を語ろうか【海老川の河童(船橋の民話より)】

やあ。船橋市民のメイツたち…。
メイツたちは占いを信じるかい?

 

戯れに「点取り占い」などを引いてみたら
「カッパにおしりをなめられる5点」が出てしまい、
ちょっとブルーになっている町の情報屋F(エフ)だ。

 

これならまだ「おまえは三角野郎だ」となじられる方が
だいぶましだよ。
まあ「三角野郎」も意味は全くわからないんだけどね。
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さあ、今回はそんな「カッパ」の話題だ。
メイツたちは船橋に「河童伝説」があるのを知っているかね?

 

 

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実は友人から「船橋の民話」を借りたんだが、
その中に「海老川の河童」という夏向きな話があったので、
メイツたちにちょっと紹介したいと思う。
原文のままではなく「エフ語訳」となるが、
それでもよければお付き合い頼むよ。

 

 

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昔、海老川のある所に、
鍋の底とか釜の底と呼ぶ深い淵があったそうだ。
その淵には、古くから一匹の河童が住んでいて、
まあ、よくある話で、時々淵から出てきては、
牛馬や人々にいたずらをしたそうだよ。

 

時にはその深い淵の奥に引きずり込む事もあったそうだ。

 

周囲の村人メイツたちは、
顔を合わせるたびに

「河童には困ったもんだのー。河童の奴をやっつける
何かええ知恵はないものかのー」

と言ってたらしい。

 

 

 

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その「深い淵」というのが
今の海老川のどの辺かはちょっと分からないんだが、
村人メイツが顔を合わせるたびに困っていたということは
相当なイタズラ河童だったんだろうね。

 

そして、ある年の夏の事。
着物を尻までまくりあげた「尻ぱっしょり」をしたふなっこメイツたちが、
河童がいたずらする淵の付近の崖で、
夏草の上を滑って遊んでいたそうだ。
どのふなっこメイツのお尻も、
夏草の汁と泥で青黒いあざのように斑点がついてしまった。

 

その様子を、淵から見ていた河童は、
この青黒い斑点が気になってしまい、
ふなっこメイツたちに手を出しかねていた。
そしてたまたまそこを通りかかった村人メイツが

 

「ハハア~。河童の奴め、青黒い斑点がこわいんだな。
これはええこと見つけたぞ」

 

と言いながらその場で裸になって、
草の汁と泥をこね、それをお尻につけて、川の浅瀬に入ってみると、
河童は村人メイツのお尻を見るなり、大急ぎで淵の奥へ隠れてしまい
その日はそれっきり姿を見せなかった、との事だ。
それ以来、河童の淵の周囲で働いたり遊んだりするときは、
誰もお尻に青黒いあざのような斑点をつけるようになり、
河童のイタズラを防いだそうだよ。

 

河童にはとんだ災難だったが、
村人メイツにとっては思わぬ河童対策ができて幸いだったね。
季節は折しも夏草シーズン真っ盛り。
もしメイツたちが海老川で遊ぶような事があったら、
青草と泥を練って、お尻を青黒くしてから遊ぶと
河童にイタズラされないですむぞ。

 

尻子玉でも抜かれたら
夏休みどころじゃないからね。

 

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とりあえず私は色的に青黒対策が無理なので
常にキュウリを持ち歩いて河童対策に備えるとしよう。
どうか点取り占い様の占いがあたらないように…。

 

ではメイツたち。
また何か面白い話があったら紹介するよ。

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